天むすレシピ
天むすは昭和の初期ごろ天ぷらのお店の賄い料理として作られ始めたと言われています。ひっきりなしにお客さんが訪れるほどの人気料理店の店の主人は自分のご飯を食べている間がないくらい忙しく働いていました。その夫の姿を見て心配した妻のヨネさんが簡単に食べられるものをと考えついたのが始まりだそうです。その当時使われていたのは車えびの天ぷらを握ったご飯の上に乗せて出していたそうです。現在よく使われるえびはアカシャえびと言われる小えびです。関西方面ではよく出回っていますが関東のお店ではほとんど見かけませんね。えびの中でもやや脂がたっぷりで濃厚な風味です。
作り方
えび10本、小麦粉、水、ご飯、焼きのり、白ごま、塩を用意します。
小麦粉を水をついて溶かします。のりは1帖を4等分にします。えびは尻尾を残して殻を剥き背ワタを取り除きます。えびの水分を軽くふきとり軽く塩コショウを振りかけます。小麦粉の衣を付けたえびを180℃の油であげます。手の平に塩をすり付けご飯を乗せ真ん中に白ゴマを一摘まみ振りかけえびの天ぷらを乗せます。えびをご飯で巻くように包みえびの尻尾を上に立て形を整えます。おむすびのしたに焼き乗りを置いて4つの角を摘まむようにご飯に巻き付けます。
ご飯を多くし過ぎると真ん中にえびも入るため大きくなりすぎてしまうので注意しましょう。
こだわる方は少し手間をくわえてみるともっと美味しくなります。うるち米の中に10分の1の量のもち米を混ぜ、かつおの出汁と日本酒を少量くわえて少し固めに炊きます。えびも日本酒と塩を混ぜ20分くらい漬け込みます。天ぷらの衣にもかつおの出汁と白醤油を合わせたもので小麦粉を溶きます。揚げ油はサラダ油にごま油を少しくわえてじっくりとあげるとカラっと仕上がります。
おむすびにおかずも入った便利な一品です。冷めても味が落ちにくいのでお弁当にもってこいです。